治療について

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将来を考えたよりよい治療のために

十分な効果を得るためには、複数の抗HIV薬を組み合わせて使うことが一般的になっています。薬を選ぶ際には、患者さんが服用しやすいように、錠剤数、服用回数、食事の影響、薬の大きさなどの点から、患者さんに最も適した組み合わせが選ばれます。

また、薬によっては、他の薬と一緒に服用してはいけない組み合わせがあり注1)、そのような薬では、抗HIV薬を服用する方がどのような病気で、どのような治療をしているかを確認したうえで、薬が選択されます。

HIVの増殖抑制のためには、飲み続けることが大切です。飲み続けることをサポートできるように、ビクタルビ配合錠は以下のような特徴をもっています。ビクタルビ配合錠を1日1回1錠、決まった時刻に忘れず服用するようにしてください。

錠剤数
錠剤数
ビクタルビ配合錠は、3種類の抗HIV薬が1剤になった配合錠です。
服用回数
服用回数
ビクタルビ配合錠は、1日1回1錠を服用します。
食事の影響
食事の影響
ビクタルビ配合錠は、食事の有無にかかわらず、飲む時刻を決めて服用します。

例えば、朝食の時間が決まっている方は朝食前に服用する、出勤の時間が決まっている方は出勤前に服用するなど、主治医と相談のうえ、仕事や生活習慣にあわせて服用する時刻を決めましょう。

錠剤の大きさ
錠剤の大きさ
ビクタルビ配合錠は、長径約15mm、短径約8mmの錠剤です。
紫褐色の錠剤
相互作用
相互作用
他の薬などを服用している方へ

以下の薬やサプリメントなどを服用している方は、ビクタルビ配合錠を一緒に服用すると、副作用が出たり、十分な効果が得られなかったりする場合があります。現在、服用している薬や使っているサプリメント、健康食品などがある方、新しい薬やサプリメント、健康食品を使う予定がある方は主治医や薬剤師などに伝えて、相談したうえで必要な対応をとるようにしてください。

一緒に服用してはいけない薬・食品

禁止以下の薬や食品を服用または摂取している方は、ビクタルビ配合錠を服用しないでください。
抗マイコバクテリア薬 リファンピシン(リファジン®
抗けいれん薬 カルバマゼピン(テグレトール®、他)、フェノバルビタール(フェノバール®、他)、フェニトイン(アレビアチン®、他)、ホスフェニトイン(ホストイン®
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

また、他の抗HIV薬とは併用できません。特に以下の薬が含まれている抗HIV薬等と一緒に服用しないでください。

  • エムトリシタビンを含む他の薬剤(ツルバダ®配合錠)
  • テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む他の薬剤(ツルバダ®配合錠、ビリアード®錠、テノゼット®錠)
  • テノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含む他の薬剤(デシコビ®配合錠、ベムリディ®錠、オデフシィ®配合錠)
  • ラミブジンを含む他の薬剤(エプジコム®配合錠、コンビビル®配合錠、エピビル®錠、トリーメク®配合錠、ゼフィックス®錠)

一緒に服用する場合、主治医または薬剤師に相談する必要がある薬・食品

警告以下の薬や食品を服用または摂取している方は、主治医または薬剤師にご相談ください。
抗不整脈薬 ピルシカイニド(サンリズム®、他)
抗マイコバクテリア薬 リファブチン(ミコブティン®
抗HIV薬 アタザナビル(レイアタッツ®
血糖降下薬 メトホルミン(メトグルコ®、他)
抗ウイルス薬 アシクロビル(ゾビラックス®、他)、バラシクロビル塩酸塩(バルトレックス®、他)、バルガンシクロビル塩酸塩(バリキサ®
マグネシウム又はアルミニウム含有制酸剤、鉄剤又はカルシウム含有製剤(サプリメント、カルシウム剤、鉄剤、制酸剤、緩下剤、スクラルファートなどに含まれています)