シュンレンカについて

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シュンレンカはどんな薬?

シュンレンカは、これまで使用されてきた抗HIV薬に耐性となったHIVの増殖も抑制します。

シュンレンカは、これまで使用されてきた抗HIV薬が耐性になってしまったHIVに対しても効果を示します。そのため、副作用等から治療がうまくいかず、これまで使用してきた抗HIV薬が効きにくくなったり効かなくなってしまった患者さんが治療の対象となります。

シュンレンカによる治療は、他の抗HIV薬を併用しながら、
錠剤で導入療法開始後、長期作用型の皮下注射剤で維持療法を継続します。

  • シュンレンカ錠を服用するのは導入療法のみで、その後は長期作用型のシュンレンカ皮下注を6ヵ月に1回、腹部の2ヵ所にそれぞれ1本ずつ投与することで治療を継続します。なお、皮下注射は患者さん自身やご家族などがご自宅などで行うのではなく、医療機関で医師または看護師が行います。
  • シュンレンカを治療に用いる場合、シュンレンカのみではなく必ず他の抗HIV薬を併用します。

シュンレンカ錠とシュンレンカ皮下注

シュンレンカ錠は導入療法で服用し、シュンレンカ皮下注は継続して使用します。

【シュンレンカ錠】

シュンレンカ錠は、淡褐色の錠剤です。
服用方法が記載された1枚のPTPシートとして処方されます。

  • PTPシートから取り出して、服用してください。
  • 子どもの手の届かないところに保管してください。
  • PTPシートのまま保管してください。
淡褐色の錠剤とPTPシート

【シュンレンカ皮下注】

注射器を用いて図のように皮下注射します。

  • 皮下注射は、医療機関で医師または看護師が行います。
  • 腹部の2ヵ所にそれぞれ1本ずつ投与します。
皮下注射方法と注射部位の選択肢

シュンレンカは、他の抗HIV薬とは異なる作用により効果を示します。

HIVの内部には、カプシドと呼ばれる円錐状の構造体が存在します。カプシドはHIVの増殖に必須の働きを持っていますが、シュンレンカはこのカプシドの働きを複数の箇所で阻害することで、HIVの増殖を抑制します。このようなシュンレンカの作用は、他の抗HIV薬とは異なる新しい作用です。

作用機序