ビクタルビ配合錠はどんな薬?
HIV感染症患者さんの血液中のウイルス注1)の増殖を抑制します。
ビクタルビ配合錠で血液中のHIVの増殖を抑制すると、弱っていた免疫力(めんえきりょく)が回復し日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)注2)にかかりにくくなります。
血液中のウイルス量は、血漿(けっしょう)1mL中のウイルスの数であらわされ、治療開始の目安や抗HIV薬の効果判定の指標になります。
治療の目標は、長期にわたってウイルス量を検出限界以下に抑え続けることです。
免疫が正常な人では問題にならない病原性(びょうげんせい)の弱い微生物(びせいぶつ)によって引きおこされる感染症です。
カンジダ食道炎・ヘルペスウイルス感染症・非定型抗酸菌(ひていけいこうさんきん)(MAC)症などがあります。
ビクタルビ配合錠の服用方法
- ビクタルビ配合錠は、食事の有無にかかわらず1日1回1錠を服用します。
- 飲み忘れないように、服用の間隔が同じになるよう、主治医と相談のうえ、服用する時間を決めましょう。
ビクタルビ配合錠の錠剤と保管方法
ビクタルビ配合錠は、紫褐色の錠剤です。
- 子どもの手の届かない場所に保管してください。
- PTPシートのまま保管してください。
- 各錠剤と一緒に乾燥剤が入っています。
乾燥剤を誤って服用しないでください。
ビクタルビ配合錠のPTP包装の特徴、服薬管理のポイント、注意点などを動画で解説しています。
- 子どもの手の届かない場所に保管してください。
- 処方された容器で保管してください。
- 容器の中に入っている乾燥剤は取り出さないようにしてください。
- 室温で、湿気を避けて保管してください。
- キャップをあけるときは、①キャップを上から押しながら②左に回してください。
ビクタルビ配合錠のはたらき
ビクタルビ配合錠には、ビクテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミドの3種類の有効成分が含まれています。これらの有効成分は、ウイルス (HIV)が増殖するためのしくみをブロックし、ウイルスの増殖を抑制します。ウイルスが増殖するしくみにはいくつかありますが、2つ以上をブロックすると、より効果的であることから、2つ以上の有効成分を同時に服用する方法が一般的になっています。