ツルバダ配合錠の
服用方法

• PrEPの飲み方にはデイリーPrEPとオンデマンドPrEPがあります。
• ツルバダ配合錠はデイリーPrEPで、1日1回決まった時間に1錠、リスク行為のあるなしにかかわらず毎日服用します。
• ツルバダ配合錠服用中は、定期的な検査やコンドームの使用、パートナーのHIV-1感染状態の把握など、他のHIV-1感染予防手段との併用が必要です。

• ツルバダ配合錠を飲み始めて7日以上経過したら、感染予防効果が得られます。
• 飲む時間が何時間か前後しても、薬の濃度に悪影響はありません。
• 1日飲み忘れても、翌日に2錠を飲んではいけません。

詳しくは「PrEPに関するQ&A」をご覧ください。

1. 令和2～4年度厚生労働省科学研究費補助金（エイズ対策政策研究事業） 「HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 研究分担者：生島嗣、 研究代表者：水島大輔．日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防（PrEP）＜利用者ガイド＞ 第1版.
   https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2022/11/uder-guide-matome-1Pver.pdf 2024/07/17閲覧
2. ツルバダ®配合錠 電子添文 2024年8月改訂（第4版）

PrEPを始める前に、以下の点を確認するため検査が必要です。

• HIV検査

  感染していた場合、PrEPではなく、HIVの診療を行います。

• 性感染症検査

  感染していた場合、性感染症の治療を進めながらPrEPが利用できます。

• 腎機能検査

  腎機能低下の程度によってPrEPを利用できない場合があります。

• 肝炎ウイルス検査

  感染していた場合、専門医への相談が必要です。

• 妊娠検査　など

検査について不明なことがあれば、医師に相談してください。

1. 令和2～4年度厚生労働省科学研究費補助金（エイズ対策政策研究事業） 「HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 研究分担者：生島嗣、 研究代表者：水島大輔．日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防（PrEP）＜利用者ガイド＞ 第1版.
   https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2022/11/uder-guide-matome-1Pver.pdf 2024/07/17閲覧

PrEPを始めたら、以下のようなスケジュールで定期的に検査を受けます。

HIV検査

• PrEPを始める前の1週間以内、始めてから1ヵ月後、その後は3ヵ月ごとにHIV検査を受ける必要があります。
• PrEPを始めてすぐに発熱、倦怠（けんたい）感、風邪のような症状（インフルエンザ症状）があった場合は、急性HIV感染症の
  可能性があるため、なるべく早く医師に相談しましょう。
• HIV感染がわかった場合は、速やかにPrEPを中止して、病院を受診してください。

性感染症検査

• PrEPでは、HIV以外の性感染症を防ぐことができません。
• PrEPを始めたら、性感染症の感染リスクが高い方は3ヵ月ごと、リスクは高くないが性交渉の機会がある方は6ヵ月ごとに検査を
  受けます。
• 定期的な検査とは別に、性感染症に感染する可能性がある行為・症状があった場合は検査を受けましょう。
• 性感染症の感染があった場合、PrEPだけでなく、コンドーム使用の徹底など感染拡大を防ぐことが大切です。

腎機能検査

• ツルバダ配合錠の服用により腎機能が低下することがあるため、PrEPを始めたら定期的な検査が必要です。
• 腎機能の状態を測る血液中のクレアチニンクリアランスが60mL/min以上であれば、安全にPrEPを利用できるとされています。
• PrEPを始めたら、50歳以上、血液中のクレアチニンクリアランスが90mL/min未満の方は、腎機能が悪化する可能性があるため、6ヵ月ごとに検査を受けます。
• 50歳未満、血液中のクレアチニンクリアランスが90mL/min以上の方は12ヵ月ごとに検査を受けます。

C型肝炎ウイルス検査

• C型肝炎の検査は必須ではありませんが、PrEPの主な対象者（HIV感染リスクの高い性交渉を行うMSM）には、検査が勧められます。

妊娠検査

• 女性と、卵巣と子宮を残しているトランスジェンダー男性は、PrEPを始める前と始めてから3ヵ月ごとに妊娠検査を受けることが
  勧められます。
• PrEPを始めた後、妊娠・授乳の必要性が生じた場合は、「PrEPに関するQ&A」をご覧ください。

1. 令和2～4年度厚生労働省科学研究費補助金（エイズ対策政策研究事業） 「HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 研究分担者：生島嗣、 研究代表者：水島大輔．日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防（PrEP）＜利用者ガイド＞ 第1版.
   https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2022/11/uder-guide-matome-1Pver.pdf 2024/07/17閲覧

• 飲み忘れると、効果がないばかりか、HIVに感染する可能性があります。
• 正しい方法で PrEPを毎日欠かさず服用することはとても重要です。
• 飲む予定の時刻にアラームをセットする、手帳での服薬管理やスマートフォンでスケジューリングして通知されるようにするなど、工夫してみましょう。

• PrEPでHIV感染のリスクは下げられますが、性感染症の予防はできません。
• B型肝炎やクラミジア、淋病、梅毒などの他の性感染症への感染を予防するために、肛門／腟性交におけるコンドームの使用など、より安全な性交渉が重要になります。

デイリーPrEPの服用をサポートするLINE公式アカウント「UUコンシェルジュ」をご用意しています。
デイリーPrEPの服用状況の管理や記録ができ、お薬の飲み忘れ防止などをお手伝いさせていただきます。
ぜひご活用ください。
ご登録方法については、以下のURLまたは二次元コードからご確認ください。

https://www.treatyourself.jp/uu_concierge/

1. 令和2～4年度厚生労働省科学研究費補助金（エイズ対策政策研究事業） 「HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 研究分担者：生島嗣、 研究代表者：水島大輔．日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防（PrEP）＜利用者ガイド＞ 第1版.
   https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2022/11/uder-guide-matome-1Pver.pdf 2024/07/17閲覧

PrEPの中止

• HIV感染につながるリスク行為をしなくなったなど、PrEPを中止したいときは決して自分の判断で服用を中止せず、PrEPで診療を受けている病院の医師に相談してください。
• 特に、B型慢性肝炎の患者さんはツルバダ配合錠の服用を中止することで肝炎が悪化することがありますので、まず医師に相談する必要があります。
• PrEP中止後もHIV感染リスクがある場合、コンドームを使用するなどの方法でHIV感染予防を必ず行ってください。

PrEPの再開

• 最初にPrEPを始めたときと同様に、HIV検査や性感染症検査、腎機能検査、B型肝炎ウイルス検査など、すべての検査を受け直してからPrEPを再開します。
• PrEPを中止していた期間にHIVに感染している可能性もあるため、医師の指示なく、自分の判断で服用を再開しないでください。

1. 令和2～4年度厚生労働省科学研究費補助金（エイズ対策政策研究事業） 「HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 研究分担者：生島嗣、 研究代表者：水島大輔．日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防（PrEP）＜利用者ガイド＞ 第1版.
   https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2022/11/uder-guide-matome-1Pver.pdf 2024/07/17閲覧

PrEPの中止

• PrEPの利用や継続についてのさまざまな不安や相談に対応する医療機関や情報サイトがあります。
• 一人で悩まず、医療関係者に相談したり、分からないことを質問できる相談先を探したりしてみてください。

PrEP in Japan 見守りリンク集
安心して相談・受診できる医療機関を紹介

https://prep.ptokyo.org/facilities

HIVマップ
役立つHIVの情報サイト

https://hiv-map.net/

1. 令和2～4年度厚生労働省科学研究費補助金（エイズ対策政策研究事業） 「HIV感染症の曝露前及び曝露後の予防投薬の提供体制の整備に資する研究」 研究分担者：生島嗣、 研究代表者：水島大輔．日本におけるHIV感染予防のための曝露前予防（PrEP）＜利用者ガイド＞ 第1版.
   https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2022/11/uder-guide-matome-1Pver.pdf 2024/07/17閲覧
2. ぷれいす東京．PrEP ポケットガイド - PrEP in JAPAN
   https://prep.ptokyo.org/eBook/prep_pocket_guide/ 2024/07/17閲覧